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禁断ともいわれるが心の琴線にふれる「アデル、ブルーは熱い色」 [Movie]

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原題:La vie d'Adèle - Chapitres 1 et 2
英題:Blue Is the Warmest Colour
2013 仏
監督:アブデラティフ・ケシシュ
出演:アデル・エグザルコプロス、レア・セドゥー他
配給:コムストック・グループ 2014.4.5日本公開 179分

昨年のカンヌパルムドール受賞作品。
公開前から描写の凄さから話題になっていた。

ほぼ3時間もの長編であるが、その長さが気にならないほど本当によく登場人物の心を表現している。
なんと合計800時間くらい回していたようで、出演者達はかなり撮影が大変だったよう。
その甲斐あって監督のみならずエマ役のレア・セドゥーとアデル役のアデル・エグザルコプロスに対してもパルムドールが授与。
カンヌ史上初めて俳優がパルムドールを獲得している。

女性同士の激しいラブシーンがずっと続くが私自身はなぜかいやらしさを感じなかった。
賛否両論あると思うが、人を純粋に愛するという点においては性別は関係ないのではないかと。
ただ、この映画はおそらく子供には理解できない内容だと思われる。
精神的に大人でないと内容を理解するには難しいと感じた。

若気の至りが物語を進めていくのだが、同じ体験でないにしろ若気の至りで大事なものを失い辛い思いをすることは多くの人が経験しているのではないだろうか。
本当にこのシーンは辛く、共感し、涙が出てきた。

そんなほろ苦い青春の1ページを巧みな心理描写で描いている。
何気ない日常のシーンからも、感情が伝わってくるのだ。
人生とは失ってから大事なことに気が付き、傷ついたりするものだ…

余談だが、昨年の東京国際映画祭で上映されていたが、その時のインタビューで日本映画が好きで小津安二郎監督の大ファンと言っていたようだ。


好き嫌いが別れる映画だと思うが、心理描写の巧みさと音楽の組み合わせをぜひ映画館で見てほしいなと思う。

今回の自分の評価:★★★★☆


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