キャプテン フィリップス [Movie]
原題:Captain Phillips
2013.10 米 Columbia pictures
監督:ポール・グリーングラス
出演:トム・ハンクス、キャサリン・キーナー
配給:ソニー・ピクチャーズ 11/29公開
今年の東京国際映画祭のオープニング作品が公開
「ボーン・スプレマシー」「ボーン・アルティメイタム」「ユナイテッド93」
など手に汗握るスリリングな展開に定評のあるグリーングラス監督
今回もドキドキの連続だった
トムハンクスの迫真の演技も素晴らしく、見どころの多い作品
特に後半の演技は圧巻
シンプルに考えてエンターテイメントで映画と考えるなら現在の作品でもいいと思う
ただ、2007年ごろからソマリアの海賊の問題は世界的に話題となっており、
そこをもう少し深堀してもよかったのではないかと感じた。
若干、漁師が生活のため海賊になっているということはふれているが、
その背景をもう少し盛り込んで、社会的なメッセージを少し足しても
よかったのではないかと思い、その点では少し残念だ。
彼らがそうなった背景には、
イギリスとイタリアの植民地支配から解放され激しい内戦で分裂し無政府状態
↓
魚の輸出が困難、欧州等の外国船による乱獲
↓
生活が困窮
↓
生活の手段として海賊となり大型船を襲うようになる
日本のタンカーも襲われたりしている魔の地帯だ
何気ない日常からスタートして、危機的状況になっても家族を案ずる
そこは感動で、劇場でも多くの人が泣いているようだった
ベタな家族との再会がないことはいい演出である
物語の展開も早く、どきどきの連続
動きの多い作品は脳が活性化して面白い
映画のキャッチコピーの「生きて還る―」
主人公の希望とその裏にあるソマリア海賊達の絶望が共存するところが
非常に印象に残った作品であった
今回の評価:★★★★☆
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