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100,000年後の安全 [Movie]

Into Eternity.png100,000年後の安全 [DVD]
原題:Into Eternity
2010/01 デンマーク、フィンランド、スウェーデン、伊
監督・脚本:マイケル・マドセン
配給:アップリンク
日本公開 2011/04

先日NHKの夜のニュースでやっていて興味を持った
日本の公開前にNHKのBSで放送していたようだが
私はこの時期異常に仕事が忙しくてまったく余裕がなかったため
上映されていたことすら知らなかった

最近原発関連のニュースに注目が集まり、小泉氏の発言による波紋も起こって
いることは記憶に新しいところ

以前このブログにも記載したが、実際のキャリア官僚が書いた
「原発ホワイトアウト」も短期間で異例な売れ行き
興味がある方は以下もどうぞ↓
http://nolita.blog.so-net.ne.jp/2013-11-05

この映画は小泉氏も今年の8月に視察した世界初の核燃料処分場である
フィンランドのオンカロのドキュメンタリー

小泉氏はオンカロを見て、話題の発言につながっている
最近、地方自治体等でも上映されるなど再び注目を浴びている作品
日本語の吹き替えは田口トモロヲさん 癒される語り

映画『100,000年後の安全』

映画はこんな感じで始まる
印象的なシーンだ
オンカロとはフィンランド語で隠し場所
立ち入ることがはばかられる地域

日本は原子力ムラと呼ばれている利権があるのだが
高度成長期に原発を持ち込んだ当時の自民党は
導入に躍起になり取り巻く人々はおいしい思いをした

彼らは、まさか3.11のようなことを描いておらず(誰も想像していなかったが)
廃炉なんてずっと先の話と思っていたに違いない

先日、安倍首相が国会会期中にもかかわらずトルコに原発セールスに
行ったり、ほかの国にセールスに行く前に処理を進めるほうが
先ではないかと非常にもどかしい

被災者の方への補償もきちんとできていないのに政府および東電はいまだに
グレーにしている、そんな状況でセールスじゃないだろうとも思う

先日東芝が英国の原発事業に参入することが報じられているのだって、
建設・保守・点検までは行うがその先はまだまだ考えられていないのが現状だ
http://mainichi.jp/select/news/20131012k0000m020073000c.html

日本は世界から注目されており、世界を巻き込んで一日も早く廃炉をすすめ
その技術を海外に展開することで、社会への貢献と違うステージでの利益を得られるはずだ
映画を見ながら、そこで日本のリーダーシップをとってほしいと感じた

日本は原子爆弾を投下され、さらにシビアアクシデントを抱えた国だからこそ
なんとか世界の識者と協力して乗り越えてほしいのだ

映画にも登場する10万年耐えられる土地
本当のことは誰もわからない、そんなに生きている人はいない…
土壌にどの程度影響が出るかもわからない

しかし、フィンランドのようにちゃんとした対策を行っていくべきだ
廃炉自体すごくお金がかかることだが、これからの私たちと切ってもきれないこと

原発反対というのは簡単だが、たとえ稼働が終わっても廃炉という運命は
逃れられないし、現代社会において電気を使わない生活はなりたたないのだから
違うもので電気を作るとすると沖縄がやっているように電気料金に表れる。
廃炉にしてもお金はかかり、私たちの生活に跳ね返ることを覚悟しないと
いけない。

そして、廃炉には間違いなく税金が使われ、原発のない沖縄の人たちも負担
することになるのだ。

きちんとそこを理解している人もいると思うが、日本人は世論に惑わされる人が多く
原発は危ないから反対、だからこの政治家に投票しよう!
という流れになり、政策も何もない人が当選している…
※選挙に行かない人よりはちゃんと意思表示しているのでよいと思う側面もあるが…
 
  なんでもそうだが誤った判断は何もならない。民主主義なのでいろんな考えがあっていいが、
  それは正しい判断の時こそ生かされるのであると思う。
最近、表面上で物事をとらえ、深く物事を考えていない人が多いと感じる事象がよくある。

原子力は目に見えないので、いつ私たちに襲ってくるかはわからない
だからこそきちんと処理をしなくてはならないと思う

また、映画の中で述べられているが、リスクとしては使用済みの核燃料が
もし悪意ある人に活用されたなら核兵器が作られたりする
ここは私が一番気になるところだ

将来はそっとして、わからないように閉じ込め、その上に人々が住めればいいというが
それは無理な気がした

ドキュメンタリーとして、見ておいたほうがいい作品

自分の評価:★★★★☆


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